米沢道中日記再訪編

BY ひでおさま

No.2

第7回 <再び堂森へ>
   
 米沢で日曜日を迎えた朝、再び堂森!にレンタサイクルを走らせて2日目の道中を始めました。
 さすがに道を覚えていると、スムーズに着いてしまう!!もので、堂森善光寺まで約25分で着いてしまいました。
 境内には、春の息吹が感じられ毎年6月末から7月初旬にかけて満開になるそうです。
 前田慶次も、紫陽花の花を見て風流を感じていたかも?と思いつつ、米沢図書館の梅津館長さまから写真のチェックをしていただいた月見平に登りました。
 前回は雪と枯葉で、深く埋まっていた石段も今回は登る事が出来、月見平からの光景をしばし楽しみました。
 確かに、今でも見晴らしが良く月見で風流するには好適な場所でありますが・・やはり今では眼下にある墓地も見えてしまうのです・・。(^^;
 さらに慶次清水へ・・。前回はなかなか発見できずに苦労した場所なのです。今度は、すぐ着いたものの今回は下草がかなり繁り、ジャングルのような状態で(^^;湧水に向け立ち入るのは別な苦労がありました。
 そして着いてみると・・なぜか・湧き出している水の量が目に見えて細くなっている感じがしました。
 素人考えで察するところ、春になり草や木が一斉に地下で水を吸い成長を開始した為である・・と推察しました。
 目の前に茂る下草群の成長ぶりは、それを裏付けるに十分過ぎる程だったのです。(^^)
 それだけ普段から、人があまり立ち入らない空間であるということは、むしろ良いことなのかもしれません。
 慶次清水が有名になり、まわりがゴミだらけ?という光景よりは、むしろ下草だらけ方が、慶次も喜んでいる?のではないでしょうか?
 
   
慶次供養塔   月見平より   慶次清水
   
第8回 <無苦庵跡にて>
   
 慶次清水を後にして、数100mほど車道を走りますと無苦庵跡 とされている場所一帯が見えてきます。
 米沢図書館で資料に目を通した結果、前回偶然目にした坂野慶次郎さんの記念碑のある場所から前の国道を渡った畑までが、無苦庵があったとされる場所であると判明しました。
 ここから前田慶次も従者の捨丸達と湧水を汲みに出かけたのでしょう。
 無苦庵跡の場所の一部は、車が行き来するようになってしまい当時の面影を残すものは、何も残されていないのが残念でした。
 慶次が晩年を過ごした堂森が、当時のままの姿を残している場所は、善光寺のまわりの森だけなのかもしれません。
 
   
第9回 <前田慶次の甲冑と再会^^;>
   
 堂森を後にして次に、上杉家御廟所に向かう予定だったのですが(^^;
 途中、山形新幹線が、通り過ぎる光景を国道の121号線から写真に収めているうちに、前回は宮坂考古館の前で雨の為、外観の写真をうまく撮れなかったことを思い出しました。
 そこで外観だけでも撮りなおしておこう!と、思い立ち撮影だけの為に、ちょっぴり考古館に寄り道してみることにしました。
 さてレンタサイクルを乗りつけまして、カメラを用意!した瞬間!?考古館の方が、目の前に現れて「見学?ですか〜!?」の声が・・。(−−;
 まさか?外から写真を撮っているだけですっ!!等とは言い辛いので(^^;予定外に見学してしまい前田慶次の赤い甲冑とゆっくりと再会!をしてしまいました。
 
   
第10回 <上杉家御廟所へ>
   
 上杉家御廟所は、米沢駅からバスでも15分という今回の米沢再訪を含め、一番遠い場所にある史跡でした。
 レンタサイクルでは、米沢駅から約30分程度で着いたのですが・・。堂森から前述の宮坂考古館を経由(^^;して走り続けていたため、前日からの風邪の小康状態の中では、結構こたえました(−−;
 さて御廟所に着きますと、木製の門の上には上杉家の紋の入った幕が掛かっており、その下を通るときには何か身が引き締まる思いがしました。
 そして御廟所群の前には、毘の字 の旗が立てられおりここが上杉家の神聖な場所であることを改めて感じずにはいられません。
 左右の御廟所の前列中心には、藩祖上杉謙信公の悶宮が置かれ、その後ろには左右に歴代の藩主の祠堂が並んでいます。
 ちなみに場内では、テープによる案内が放送されており前田慶次が仕えた景勝公 は、後列の中心からすぐ左側の一番目に眠っておられることが分かりました。
 
 
   
第11回  <林泉寺にも再訪>
   
 上杉御廟所を参拝して時計を見ても今回は、うれしい!ことに・・まだ約3時間も余裕がありましたので(^^;時間が許す限り、レンタサイクルを走らせる事にしたのですが・・。
 ホントは時間に余裕があっても、風邪気味の為、体力にあまり余裕は無かったの!?です(−−;
 ・・で、前回「不識だるま」を買い損ねた!!林泉寺に向かいますと、季節が春を迎えていたせいか観光客も増え墓所の入口ちかくには、テントの中にお土産物屋さんまで営業中でした。
 ・・で、問題のテントの中のお土産にどんなものが??あったか?と言いますと。
 何と米沢名物の笹野一刀彫り等と一緒に、上杉謙信公と直江兼続公、前田慶次 の各木彫りの人形が売られているではありませんか!!
 ただ出来の方は・・コミカルな感じ?というかムムム?(−−;という印象でした。
 多分、人気に肖ったものなのでしょうが?結局、慶次の人形にも手が出ませんでしたが、「不識だるま」は本堂でちゃんと買ってまいりました(^^;
 よーぜん さまが、兼続公人形をご覧になったら・・・どんな?ご感想を・・持たれたでしょう!?
 
   
第12回  <上杉神社にも再訪^^;>
   
 林泉寺にも立ち寄り、まだ時間があるという余裕の中でやはり米沢を発つ前に・・と思い上杉神社に向かいました。
 春めいた上杉神社の境内は、団体客の方が多数参拝されていて、ここが米沢の観光の中心地?と、感じました。
 でも松岬神社の方には、団体バスでお越しの皆様?には時間の関係でしょうか?素通りされてしまい見ていて残念!!やはり旅は、時間の自由が利く個人旅行が最高(^^;などと思いつつ、上杉神社、松岬神社の両方に再参拝しまして、近くにある鷹山公の立像と坐像の方にも願をかけて参りました。
 願と言いましても大層なものではなく、風邪ぎみの身体の回復 が一番!のお願いだったのですが(^^) 
 
 
     
第13回  <発見!上杉藩菓子処^^;;>
     
 さて・・まだまだ時間があるっ!(^^vという余裕の中で引き続き市内を散策することにしたのですがが結局は一花院跡 に向かってしまいました(^^;
 午後3時過ぎには、さすがに米沢駅に向かう時間になり,、市役所のあたりを、ゆっくり走っていますと前回は見落としていた、おしゃれな!お菓子屋さん の建物を発見!!
 看板には「上杉藩菓子処 錦屋」と、書かれていましてこれは・・無視できないっ!と思い、レンタサイクルを横に停め数種類の洋菓子を買い求めてしまいました。
 実は、お酒は強くない ひでお も甘い物にはヨワいのです。(−−; オススメは、クッキーシュークリームでなんと!ひとつ 100円 でした。
 
     
第14回 <そして米沢ウイルスに感染!?−−;>
     
  錦屋さんで上杉藩御用達の菓子も買い求め、米沢駅に向かい、今回の再訪も無事に終了しました。(^^)
 前回初めての米沢訪問では、時間に余裕も無く下調べも十分ではなかったのでドタバタ珍道中!?的、要素もありましたが・・。
 今回の再訪では出発時よりの、風邪ぎみな体調を除けば・・前回とは比べ物にならないくらい時間にも余裕を持って順調に市内を散策できました。
 米沢市立図書館では、館長さまにもお会いできましたし、上杉博物館、そして御廟所にも足を運ぶことができました。(堂森善光寺 や 林泉寺、上杉神社、他などは、リピーターになってしまいました^^;)
 やはり米沢は、時間をかけてゆっくりと見て周ることの方が・・お勧めです!!
 帰りの山形新幹線の中では、より米沢の魅力に触れることができた・・などと、ひとり自己満足に浸っていたことは、よかったのですが、ただひとつ困ったことは。
 気が付いた時には 風邪のウィルス を、撃退!していたものの・・。(−−;
 米沢(に、また出かけたい)ウイルスに感染(^^;してしまったことでした。

 以上で・・米沢再訪編は、 おしまい です。

 

 
   
 今回の米沢道中日記再訪編は、市立米沢図書館の館長梅津さま および 当サイトの管理人 よーぜんさまの多大なる協力により発表することができました。
 
 末筆ながらこの場をお借りしまして、御礼申し上げます。

No.1へ

おまけ

お断り:「米沢道中日記」同様、こちらのページはひでおさまのご好意により掲載させていただきました。本文ならびに写真の著作権はひでおさまにあります。無断で本文ならびに写真の転載等はかたくお断り致します。

 

 

inserted by FC2 system