ひとひらの自由

 

2001年9月19日リリースのGLAYのシングル。
「新曲」には違いないが、昨年のツアーの後半でしばしば演奏した曲という。
夏のライブでも、この曲は演ってくれた。「僕らにとって、思い出深い大切な曲」と紹介して、あの時初めて聞いた曲だったが、どこかで聞いたことのあるような気がして、昨年のツアーの終盤で行われたさいたまアリーナのビデオ(CSの録画)を見たら、番組最後のおまけ映像(?)で、歌っていた。

メロディがとても懐かしい感じだ。曲調でいうと、"SPECIAL THANKS"や"Good Bye Bye Summerday"の延長にあるようなスローなナンバーである。すっと身体に溶け込んでしまうような優しさを持ち合わせたメロディだ。

そして、詩がひどく切ない。

命をかけて手に入れたはずの自由、それは何だったのだろう、生きていくこととは…?「生」に対する諸々の問いかけがこの歌にはある。なんてことをいうと、青臭くて、なんだかばかばかしいのだが、その青臭さが妙に新鮮でなつかしかったりする。

「人は孤独だ……僕は孤独だ」---

人が孤独であることは、わかりきった当たり前のこと。世の大人たちはみんなソレを知っているはずだ。そんなことはないという風に知らん顔して生きていくことが「大人」なのだから…。
だが、ストレートに「人は孤独だ」といってしまっているあたり、ある意味ショックだった。

♪長い歴史の上僕らの存在は ちっぽけな川の流れに例える事ができるだろうな
夢を追いかけて 毎日(とき)に追われて 誰かにほれて 愛されても
心の奥底で答えを求めてる

そうやって人は生きて行くものよ、と鼻で笑ってしまいたくなるような青臭い言葉かもしれない。けれどもそこに、彼らの歩いてきた軌跡が見えるような気がしてひどく共感できる。

♪神はもの言わぬ花に姿を変えては 心に咲きうずくまる人を 励まし続けてゆくだろう

言葉の一つ一つが結晶のようになって、すとんと心に落ちていく。

そして最後に言う。

♪全てをかけて 築いてきたこの道を 今はまだ振り向かず 振り返らずに

Don't worry My soul
Don't worry My friend

それは、彼ら自身へのメッセージであると同時に、彼らの歌を聞く全ての人々のためのメッセージ゙だ。全ての人の「ひとひらの自由」のために…。

 

 

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